ビットコインで10％の利益が出た！～これは投資なのかギャンブルなのか？
先日、前から気になっていたビットコインを３万円分、購入してみました。
但し、通常の家計や投資用資金から捻出する気にはなれず、裏金口座（へそくり口座）からの支出にしました。
ここ数日、ビットコイン相場が上昇し３千円強の利益がでています。
結構、値動きが激しいので良くも悪くもギャンブル的な愉しさはありそうです。
ところで、改めてビットコインとは何ぞや？
と、考えてしまいます。
私はビットコインというものの特徴を「仮想通貨」とも「ブロックチェーンという斬新な技術」とも捉えておらず、ただ一点、「供給量に上限が定められている」という部分が面白いのだと考えています。
通常の国家が発行する「通貨」の大きな問題点は、為政者が実質的に供給量をコントロールできてしまう事だと思っています。
供給量を増やせば通貨の価値は下落します。
日本円の供給量を２倍にされてしまったら、昨日までの１万円札の価値は実質的に５千円にされてしまいます。
手元の１万円札には相変わらず「１万円」と印刷されていますが、５千円分の価値を抜き取られてしまった事になります。
これをやれば、国家の借金も半減させられる事になります。
目にみえる形で増税を行えば国民は怒りますが、供給量が増やされて知らぬままに価値を抜き取られる形態での「徴収」には気づく事さえ難しいでしょう。
なので、国家に通貨の供給量を支配されている以上、いくら手元に通貨を持っていても不安定であるともいえます（国家が通貨の供給量を意図的にコントロールできるか否かは議論があるところだと思いますが、私は出来るだろうと考えています）。
一方で仮想通貨・ビットコインは供給量が決められていますので、１ビットコインには「侵しがたい価値」が存在していると考えられます。
まあ、簡単にいえば供給量が固定されているビットコインは意図的なインフレが起こりにくいという事であり、私はそこに何とも云えない魅力を感じています。
…が、しかし、インフレが怖いという事であるなら、たとえば日本円が信じられなくなれば米ドルに振替しておけばいいだけの話ともいえます。
現代に於いては自分の資産を他国通貨に変えることは簡単ですので。
それでは、ビットコインには存在意義はないのかな？
と、しばし考えてみました。
株などは「資本は拡大再生産するので長期的には必ず成長する」という資本主義信仰を信じるのであれば投資に値します。
しかし、ビットコインは長期的に見て成長する（１ビットコインの価格が騰がっていく）と信じるに値する根拠は何かあるのでしょうか？
どうも、それはない気がします。
ビットコインの価値が理論的に上昇するのはどんな場面かと考えると「世界的に各国が発行する通貨の価値が信じられなくなる時」くらいでしょうか？
でも、日本円も米国ドルもその他主要国通貨がどれも価値が信じられなくなる～などという状況が現実的に起るでしょうか？
絶対にないとは云えないまでも、まあ、無いような気がします。
そうしますと、後は投機的な意味合いで「これからは仮想通貨が熱い！」という盛り上がりで高騰していく～というのが唯一の理論的な仮想通貨が値上がりする根拠のように思えます。
そして、それは有り得ない話でもなく日本でも仮想通貨についての法律が施行された今、投機的には面白いのかもしれません。
という思考を経て、私の中ではビットコインは「投資ではなく投機・ギャンブルである」という暫定的な結論になっています。
そして、投機・ギャンブルとしての妙味はどうかというと、これは意外とイケるような気がしています。
私もまだ仕組みがよく分かっていないので正確ではないかもしれませんが、私が取引しているビットフライヤーでの取引価格を見ていますと「購入価格」と「売却価格」には３％程度の差があります。
なので、ギャンブルとしてのテラ銭は３％程度なのかと思っています。
（本当にまだよく分かっていませんので、関心がある方はご自身で調べてください）
競馬や競輪などのテラ銭（控除率）が25～30％である事を考えますと、３％は激安です。
ギャンブルは遊びなので、テラ銭が取られるのは「お楽しみ料」として当たり前の事です。なので、３％で遊べるビットコインはなかなか「割の良い遊び」といえます。
そのように考えれば、やるに値する投機と思えます。
但し、仮想通貨には発行責任者が存在しないという根本的な大リスクがあるので、それをテラ銭にどう加算するべきかと考えると、本当に割がよいのかどうかまた不明になってきますが…
そんなこんなで、これは真剣に家計から投資するものではなく裏金口座から捻出する「遊び」と考えて３万円ほど放り込んでみた次第です。
どうせギャンブルなら10倍くらいにはなって頂きたい。
※他の投資ブロガーの成績も確認しましょう↓
