『闇金ウシジマくん』は資本主義を体感する教科書だ
漫画・ドラマ・映画で人気の『闇金ウシジマくん』は資本主義を体感する為の最高のテキストです。
10日5割(トゴ)の暴利で金を貸すダークヒーローが主人公ですが、作者は綿密な取材をする方のようでして登場人物一人一人の言動に実にリアリティがあり、陰惨(かつ人情的)な物語に引き込まれている方も多い事でしょう。
私も先日、映画のパート3 を見てきましたし今月の映画ファイナルも勿論見にいきます。
さて、この物語には大きく分けて「金利を払う側」と「金利を受け取る側」の2種類の人間が描かれます。
現在の格差社会を作り出しているのは、どう考えてもこの「金利・配当」という魔物です。受け取る側にまわれば資産は複利で増えるし、払う側にまわれば日々の生活で精一杯になり資産形成は難しいです(=老後破産になります)。
ウシジマくんの作中では話を分かりやすくする為に「10日で5割」という暴利な世界観で描かれていますが、実際には適法な年利5%の世界でも同じ事です。何十年という長期で見れば、利息が牙をむきます。
住宅ローンを借りれば、長期間をかけて何百万・何千万円という利息が発生します。
ウシジマくんの世界では10日後にすぐに「うわ、こんな無茶苦茶な金利ひどい!」と気づきますが、現実世界では何十年かかけて(老後になって)やっと気付くので質が悪いです。
年利が何%であれ金利(配当)を受け取る側にいれば資本主義の中では勝ち組に入っていくし、支払う側にいれば負け組に入っていきます。
これを何十年の物語にしてしまうと分かりづらいので『闇金ウシジマくん』の世界では10日後に気づき、かつ負け組に入った人が悲惨な人生を歩む様を描いてくれています。
若いうちにこそ、こうした作品を読んで資本主義世界での生き方をリアリティをもって体感しておく事が重要です(これを読んでも金利を支払う側に居続けようと思う人はさすがにいないでしょう…)。
うちの子どもにも社会に出る前に読ませようと思います。
ところで、10日5割の暴利で債務者に貸付を行うウシジマくんにも金主が存在し(確か)一ヶ月15%だかの利息で金を借りています。それを元手に闇金業をしている訳で、ウシジマくんも常に金利のプレッシャーと戦っています。
そうした仕組みもまた資本主義の現実です。
現在の若者は雇用という点でも大変な思いをしていると思います。
でも、たとえ低収入であってもサラ金・闇金から金を借りずに切り詰めて貯蓄をする事が肝心。
そして、20代のうちに300万円でも貯蓄して、それを米国株か投資信託で運用して年利3%の配当を貰うようにすれば年間9万円の不労所得を得られるようになります。
たかが9万円、されど9万円です。
そのお金を自己投資して給料を上げるようにもっていく事も出来ます。
そうやって、少しづつの運用益をさらに少しづつ拡大させていく。
資本主義においては、たとえ富裕層でなくても、そうして「金利・配当を受け取る側」に潜り込んでいく必要があります。
ウシジマくんの決め台詞は「ウチは10日で5割~トゴだよ」ですが、株式・投資信託で運用を始めるようになったら若い方々も是非「ウチは年間で3%~ネンサンだよ」と、ウシジマくんを真似て呟いてみましょう(笑)。
私も20年はやく『闇金ウシジマくん』を読んで資本主義の何たるかを体感できていればなあ…
まあ、40代からでも「金利・配当を受け取る側」に自分を居続けさせる努力をしていきたいと思います。
…ところで、こんな事こそ学校で教えればいいのに~と、思ってしまいますが、まあ、みんなが金利を払う事(借金)をしなくなったら困る企業が続出しますから無理ですよね(笑)。
※こちらのランキングには「受け取る側」の人がいっぱい↓