愉しく狂いたい(『閑吟集』より)
はい、「愉しく狂いたい」とだけ書くとヤバイ奴と思われますので、とりあえずタイトル中に『閑吟集』を入れてみました(笑)。
ご存知のとおり『閑吟集』とは永正15年(1518年)成立の小歌の歌謡集です。
戦国時代が始まって間もない頃のものですが、収録されている歌の3分の2が「恋愛・性愛」的なもので占められているところが結構ステキだと思います。
でも、この歌集の最大の名作はやはり、
何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え
…でしょう。
「人生なんて、所詮は一瞬の夢のようなもの。ただ、狂え!狂え!」
という意味ですかね。
戦国時代ですから武士も庶民も、明日(いや今日)合戦に巻き込まれて突然に死んでもまったく不思議ではない。
飢饉が訪れて家族全員が飢え死にする事にも切実なリアリティがある。
病院も保険も年金も、もちろん無い。
なので、この歌集は全体的に「無常観に彩られ、刹那的な雰囲気が現われている」と、評されますよね。
こんな平和な時代に生きる私には、この当時、どんな想いで皆がこの歌を支持していたのか理解する事は不可能です。
ですので、現代的に受け止めるしかありません。
「人生なんて深く考えても無駄。
享楽的に生きようぜ!!」
と、解釈してもよいのでしょうが、私は「狂え」の部分を単に享楽的に生きるのではなく「狂ったように何かに取り組んでみよう」という意味だと勝手に解釈しています。
仕事でも趣味でも良いのですが、どうせやるなら徹底的に掘り下げる。
どんな分野でも「面白いから、のめりこめる」のではなく「のめりこむから、面白くなってくる」のです(Byホリエモン)。
なので、仕事では自分が提供するサービスについて、今まで誰もやった事がないような、そこまでやる人はないというよなものを提供しようと考えて現在、取り組んでいます。
そうやって「狂って」こそ仕事も本当に愉しくなります。
だんだん、仕事なのか遊びなのかもよく分からなくなってきます。
どんなに色々と考えても80年ほどで終わってしまう人生。
だったら~いや、だからこそ愉しく狂いたいなと思います(←くれぐれも危ない意味ではなく笑)。
いつか余裕が出来たら、徹底的に投資に「狂って」みるのも一興かもしれませんね。
(…さすがに、それはヤバイかな)
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