自動運転の覇者はどこか?(トヨタ自動車はAI研究に10億ドル投資)
昨日のNHKスペシャル『自動運転革命』を見る限り、技術の上ではやはりGoogleがかなり先行しているように思えますね(取材拒否なので詳細は不明ながら)。
※それにしても、Googleの自動運転車を人間が運転する取材車両が尾行するシーンは何ともシュールな光景でした。
自動運転車の実現はすぐそこに迫っていますが、投資の観点からは「どこが覇者となるのか?」という点が気になります。
国内の場合、昨日の番組では日産自動車が取り上げられていましたが、もちろん世界のトヨタ自動車<7203>が遅れをとるとは思えません。
上記記事のとおり、トヨタ自動車はAI(人工知能)研究のための新会社を米国に設立し、投資額は5年間で10億ドルにもなります。
そもそも、人工知能に限らずに云えばトヨタ自動車の年間の研究開発費は1兆円です。
(下記記事ご参照)
1兆円を研究開発に充てられる企業なんて、世界中でも数えられるくらいしかありません!
投資額が結果(利益)と完全に比例するとは限りませんが、概ね投資額の多寡が結果を左右するのは当然の事です。
であれば、やはりトヨタ自動車が最終的に2020年代の「自動運転」市場の覇者になると考えるのが順当です。
私は、(トヨタに比べれば)ベンチャー企業といえるDeNA<2432>株を400株ほど保有していますが、同株は自動運転がさらに注目されて株価が一定の水準まで騰がったら売却し、そのお金は本命であるトヨタ株の購入に充てて2020年を迎えたいと考えています。
しかし、DeNAはもちろん自動車メーカーではありませんので、自分で自動車を製造する事は有り得ません(たぶん)。
そうなると、いずれどこかの自動車メーカーと提携する事も考えられます。
DeNAは、人工知能研究で有名なPFN社(プリファード・ネットワークス)とAI研究の為の合弁会社を設立しています。
この中で、当然に自動運転の研究も行われます。
そして、そのPFN社はトヨタ自動車とも自動運転技術の共同研究を行っています。
という事は、DeNAとトヨタ自動車は結構近い位置にいます。
そして、昨日の日経新聞配信の下記記事。
DeNAとZMP(自動運転技術等で上場が注目されている企業)の合弁会社・ロボットタクシーが都内で公道試験を始めるとの事ですが、試験はトヨタ自動車の車両をベースにしたものだそうです。
いずれ、「DeNAがトヨタ自動車と提携!」なんていうニュースが流れればDeNAの株価は急騰するかもしれません(トヨタの方は大した影響はないと思いますが)。
ならば、DeNA株のまま持っておいた方がインパクトは強いかもしれません。
…とまあ、自動運転技術が経済にもたらす影響が大きいのは確かですが、いったいどこの企業に投資しておけば良いのか?という点になると難しいですね。
まあ、DeNAの場合には自動運転の他に主力のゲーム事業で任天堂と協業(スーパーマリオのスマホ配信など)もあり、そちらでの株価躍進も期待されますので、しばらくはDeNA株のまま保有しておきたいと思います。
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