株価は「過剰な期待」と「調整」の繰り返し。そのリズムに乗れれば?
私がメインで保有する米アマゾンの第2四半期決算発表が7月27日にありました。
決算は、
売上…25%増(⤴)
利益…77%減(⤵)
という結果。
売上げは順調に伸びているものの、動画コンテンツやインドへの積極投資を行った結果、大幅な減益という、ある意味分かりやすい結果でした。
会社経営的には「美しい」とさえいえる素晴らしい決算内容ですが、決算発表直前には一時1,083ドルまで上がっていた株価は翌日には一時1,001ドルまで下げました。
まあ、7.5%も急落したという訳です。
この急落は、
・決算内容が大幅減益だった為に失望して売られた
なのか、あるいは、
・良い決算内容なのだけれど、既に織り込み済みだったので売られた
という事なのか、何とも判断はつきません。
但し、私が投資を始めて2年間で実感するのは、この「織り込み済」というのが実に厄介なものであるという事。
また逆に、これを理解する能力や感性があれば投資で成功できるのではないかとも思えます。
この2年間、なかなか良い決算内容なのに、その直後に株価が下落するというケースをよく見てきました。
私はてっきり、良い数字が発表されれば、それは発表されるまで誰も分からない事なのだから当然に株価は上がるものと思っていました。
しかし、実際には好調な企業に関してはその数字を予想で織り込んで株価が形成されているのが実態のようです。
それも、どちらかというと過剰に良い方に織り込んでいる気がします。
それだけ、人間というのは(あるいはAIに投資を任せていたとしても)期待を過剰に持つ習性を持っているようです。
で、過剰な期待を持って過剰な投資をしていた結果、決算で「目を覚ませられる」と調整の下落が発生しいったん適正なところに落ち着く。
そこで、実は今回アマゾンの決算発表に際して密かに、
「もし、決算発表直前に過剰に株価が騰がり始めたら利確して、
その後に決算発表で下落したところを買い直そうか?」
と、考えていました。
決算発表後の下落の仕方もまた過剰な反応になるのが常で、その後すぐにある程度まで戻すと考えていました(実際、発表翌日は1,001ドルまで下げたものが終値1,020ドルまで戻しました)。
なので、実際にこれを決行していれば素晴らしかったのですが、布団に入ってスマホを見て決算発表直前に1,080ドルを超えている事を知り「これは売りかな!」と思いつつも眠くて「めんどくさっ」と思ってそのまま寝てしまいました(笑)。
しかし、これは個別株の話だけではなく相場というのは常に「過剰な期待(上昇)」と「現実を突きつけられての調整(下落)」の繰り返しなのではないかと思えてきました。
サブプライムローン問題だって、冷静に考えれば無謀な貸し付けで一時的に経済が良く見えていただけです。
でも、人間はそこを冷静には見ずに「過剰な期待」にのせられて世界的に株価等は上がっていた訳です。
でも、現実は無茶なローンで数字を作って虚飾された債券が世界中にばらまかれていただけです。
それが明るみに出て(現実を突きつけれて)世界的に株価が暴落した(調整された)訳です。
ですから、個別株でもインデックスでもこの「過剰な期待」「調整」の繰り返しが、これからも永遠に繰り返される訳です。
そんな一回一回の期待・調整など気にせず、長期の伸びにかけるのがインデックス投資という事でしょう。
でも、もし個別株でもインデックス投資でも「過剰な期待」と「調整」の時期を読める人(そのリズムに乗れる人)は、そのタイミングで売買を繰り返せば指標以上の利益が得られる事になります。
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